九十九里浜(くじゅうくりはま)は、千葉県東部の刑部岬から太東崎までに及ぶ太平洋沿岸に面する、日本最大級の砂浜海岸

九十九里浜(くじゅうくりはま)は、千葉県東部の刑部岬から太東崎までに及ぶ太平洋沿岸に面する、日本最大級の砂浜海岸。全域が千葉県立九十九里自然公園に指定されており、日本の白砂青松100選日本の渚百選に選定されている。海岸線を指す場合は九十九里海岸と呼ばれ、オーストラリアゴールドコーストと類似した環境で行うビーチウォークに着目し、九十九里コーストラインとも命名されている。

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概要

千葉県東部の刑部岬旭市)から太東崎いすみ市)までに及ぶ太平洋沿岸に面しており、全長66キロメートルにも及ぶ砂浜である。北側から旭市、匝瑳市横芝光町山武市九十九里町大網白里市白子町長生村一宮町、いすみ市の5市4町1村に跨る。

九十九里浜を中心にして円を描くと、南西諸島を除く北海道から九州までが丁度半円内に収まり、犬吠埼とともに日本列島を扇に見立てた要の位置にある。また日本列島に沿って北上する黒潮がここを境に離れる個所でもあり、「黒潮文化」の北限に位置している。だがその一方、九十九里平野中央を流れる栗山川は「サケの回帰の南限の川」とされ、親潮の影響を受ける南端の地域でもある。

刑部岬(飯岡灯台)は日本の朝日百選、日本の夕陽百選日本夜景遺産、日本の夜景百選、関東富士見百景に選定されており、九十九里浜全景や漁港町を見渡せる絶景スポットとなっている。古くからの保養地・療養地であり、遮るものもなく雄大な海岸線はかつて数々の文人墨客が訪れ、「文豪の地」として親しまれた。海岸線沿いは歌碑、詩碑が立つ。

地名の由来

九十九里の古名は玉浦(玉の浦)である。

九十九里の地名の起源は、石橋山の戦いに敗れ房総に逃れた源頼朝が、家臣に命じ太東岬から1ごとにを立て、99本目で行部岬に達したという伝承から、「九十九里」と言われるようになったとされ、中央とされる山武市蓮沼には箭挿神社がある。またその故事に因んで、「矢指ヶ浦」とも呼ばれる。

まん丸や、箭挿(やさし)が浦の月の的  —- 源頼朝

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歴史

沿岸には、日本全体の40パーセントに相当する80例にのぼる丸木舟の出土があり、九十九里浜は香取海とともに危険な犬吠埼沖を通過を避けて設定された、四国近畿地方から東北地方を結ぶ水上交通の要衝であった[注 4]。北東側の下海上国造の領域には、古墳時代当時の海岸に面した高台にしゃくし塚古墳北条塚古墳御前鬼塚古墳などが築造された。その後、壬申の乱に敗れた大友皇子耳面刀自媛が父藤原鎌足の故地鹿島を目指し上陸したが、病に倒れ亡くなったといわれ、匝瑳市野手にはの墓とされる内裏塚古墳がある。

また平安時代アテルイに敗れた征東大将軍紀古佐美真光寺を建立、征夷大将軍に任じられた坂上田村麻呂蝦夷征討の途中松崎神社に参拝したと伝えられる。天慶2年(939年)、承平天慶の乱に際しては、寛朝僧正難波津から下向している。なお、奈良時代東国巡錫のおり行基が海難防止のため一宇を建立したことに始まり、平安時代に空海によって改修されたと伝わる不動院長勝寺は、その後に幾度かの改修を経て維持され続け、文化遺産として現存している。

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地理

海岸と海水浴場

砂浜海岸である九十九里浜の天然の砂浜は、九十九里平野の東側に隣接する海食崖である屏風ヶ浦等が侵食されて削り出された土砂が潮流によって運ばれて堆積したものである。屏風ヶ浦は砂岩質の土壌の上に火山灰が堆積して形成された脆く崩れやすい地質で、こうした侵食によって有史以降だけ見ても数kmにわたって後退してきたと推測されるが、消波ブロックの設置後、その進行はほぼ停止した。反面、土砂の供給が途絶えたことにより九十九里浜における堆積が失われ、海岸浸食が深刻な問題となっている。養浜対策として突堤等を設置し、土砂流出を少しでも抑えようとしているが、抜本的解決には至っていない。

海岸沿いには矢指ヶ浦海水浴場を始め、木戸浜海水浴場、本須賀海水浴場、片貝海水浴場、白里中央海水浴場、一宮海水浴場などの海水浴場が数多くあり、東京都心からのアクセスも良好で、夏は観光客で賑わう。保養地として国民宿舎を始め、多くの宿泊施設やオートキャンプ場が並ぶ。釣り場も多く点在し、関東最大級の釣り堀である九十九里海釣りセンターのような施設もあるため、初心者から上級者まで釣りを楽しむことができる。

波質が良好なため「サーファーの聖地」としても有名で、釣ヶ崎海岸に代表するサーフスポットも数多く点在する。一宮町を中心にサーファー専門店が多く、マリンスポーツと仕事を両方楽しむべくサテライトオフィスの取り組みが実施されている。サーフィンの国際大会なども行われており、近年では2020年東京オリンピックサーフィン競技において釣ヶ崎海岸が競技会場に認定された。

釣ヶ崎海岸 – 海水浴場ではないが、サーフィンが盛んでシャワー・トイレ等も整備されている。2020年東京オリンピックのサーフィン競技会場となる。

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温泉

温泉も多く湧き出ている。温泉街を形成している箇所は少なく、各ホテルなどで利用されている。

白子温泉のホテル群

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道の駅

海の駅 九十九里(いわしの交流センター)

交通

代表的なアクセス方法一覧。

公共交通機関

高速道路

九十九里浜(各目的地)に近いインターチェンジとしての代表例。

一般道路

駐車場

  • 各海水浴場周辺に無料駐車場多数。
    • 旭市営駐車場
    • 海の駅九十九里駐車場
    • 九十九里町片貝海岸海浜公園町営駐車場など
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