赤城山(あかぎさん、あかぎやま)は、関東地方の北部、群馬県のほぼ中央に位置する山

赤城山(あかぎさん、あかぎやま)は、関東地方の北部、群馬県のほぼ中央に位置する太平洋プレートオホーツクプレートに沈み込んでできた島弧型火山である。また、赤城山は、カルデラ湖を伴うカルデラを持つ、関東地方で有数の複成火山である。

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概要

榛名山妙義山と並び、上毛三山の一つに数えられている。また、日本百名山日本百景の一つにも選ばれている。中央のカルデラの周囲を、円頂を持つ1,200mから1,800mの峰々が取り囲み、その外側は標高にして約800mまでは広く緩やかな裾野の高原台地をなしている。これは富士山に続き日本で二番目の長さである。

中央部のカルデラ内には、カルデラ湖の大沼(おおぬま、おの)や覚満淵(かくまんぶち)、火口湖の小沼(こぬま、この)がある。

大沼の東岸、最高峰 黒檜山(くろびさん)の山麓に当たる場所に赤城神社があり、山麓各地に里宮があるほか、関東一円に末社約300社が分布している。中腹にパノラマ展望台がある。

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地形

赤城山は一つの大きな火山体の名称であり、同名の峰は存在していない。

  • 黒檜山(くろびさん、1,828 m) – 最高峰
  • 駒ヶ岳(1,685 m) – 外輪山。
  • 地蔵岳(1,674 m) – 溶岩ドーム、山頂に複数の通信施設。
  • 長七郎山(ちょうしちろうさん、1,579 m) – 小沼火山の火口縁
  • 大沼 – カルデラ床に形成された湖
  • 小沼 – タフリング、後カルデラ火山
  • 血の池 – 火口
  • 小地蔵岳(1,574m) – 小沼火山の一部で、爆裂火口の小沼を囲む火口壁の一部
  • 鍋割山(なべわりやま、1,332 m) – 溶岩ドーム
  • 荒山(あらやま、1,572 m) – 溶岩ドーム
  • 鈴ヶ岳(すずかだけ、1,565 m) – 溶岩ドーム
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火山活動

形成史

赤城山の形成はいくつかの時期に分けられる。古期成層火山形成期、新期成層火山形成期、中央火口丘形成期である。

古期成層火山形成期

約50万年前、足尾山地古利根川の間の低湿地、柏崎千葉構造線の群馬県東部部分(利根川構造線)の割れ目で火山活動が開始される。安山岩質(Sio2 54 – 60%)の溶岩スコリアから成る成層火山を形成した。最大時の標高は2,500m程度と推定される。

約20万年前ごろから二酸化ケイ素の量が増えて溶岩がデイサイト質になり、それに伴い爆発的噴火が多発し、火砕流山体崩壊による岩屑なだれが山麓に流下して現在の広い山麓を形成した。標高が1,500mほどになったとみられる。

南西側へは赤城橘山岩屑なだれがあり、赤城西側にある孤立丘群(橘山・城山・十二山など)、上毛大橋東側にあるカール状地形を形成した。一説には、群馬県利根郡昭和村の岩神飛石[疑問点 – ノート][注釈 3]敷島公園のお艶が岩はこの岩屑なだれによるものだという。

南東麓側では梨木泥流が発生している。山体崩落に伴う大規模な岩屑なだれであり、大胡大間々方面へ流れ、伊勢崎市北部(権現山・華蔵寺周辺)まで到達した。

その後、いったん火山活動は休止した。

奥に長七郎山と地蔵岳 手前に大沼赤城神社

最新の噴火

吾妻鏡」の中に「建長三年四月十九日(1251年5月11日)赤木嶽焼」とある(赤木嶽は当時の呼び名)。この記述を根拠に気象庁活火山に指定しているが、噴火に相当する堆積物は見つかっていない。

カルデラ内にある最新の火山活動地形(同時噴火で形成された小沼タフリング・血の池火口)は、約2万4000年前に形成されたと推定されており、それを榛名山が6世紀に起した噴火で降らせた、榛名伊香保降下軽石が表面を覆っていることから、吾妻鏡の記述は山火事を意味する可能性が高いとされる。南麓の寺の火事のことではないかという説もあり、もし山火事であるとすると、吾妻鏡は「概ね過去1万年以内に噴火した火山」と定義されている活火山に該当する根拠となる資料ではないことになる。

一方で、建長3年の噴火について吾妻鏡以外にも言及する史料が発見されている。三夜沢赤城神社の神官家に伝来した古文書「赤城神社伝来記」のなかに、「建長三年頃、当於呂嶽、春より焼け始め、四月十九日焼出、、石砂をふらす事夥しけれ共、当所は無難なり、今赤石平是なり」(於呂嶽は荒山、赤石平は現在の小麦沢)とある。峰岸純夫は、赤城の大穴(大穴川の源頭の沢、3〜4万前の水蒸気爆発の火口跡と推)で小規模な水蒸気爆発がこの建長3年にあった可能性を示している。

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気候・気象

冬期の関東平野に吹く特有の北風「空っ風」を、群馬県平地部では赤城颪(あかぎおろし)と呼ぶ。この語源は赤城山の方角から吹くため。上毛かるたの読み札には『雷(らい)と空風(からっかぜ) 義理人情』とあり、群馬県を語る上で空っ風の存在は外せない。

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観光

観光自然

観光施設

  • 赤城公園ビジターセンター
  • 赤城山総合観光案内所・新坂平売店(前・群馬県エネルギー資料館)
  • 赤城神社 – 山頂・山麓にある神社
  • 赤城山スキー場
  • 白樺牧場
  • サントリービア・バーベキューホール(赤城登山鉄道・赤城山頂駅跡)

登山道

複数の山頂に登るため登山コースがいくつかある。

  • 黒檜山・駒ヶ岳へのコース
    • 大沼湖畔から2つの登山口があり、尾根を通り駒ヶ岳山頂および黒檜山へ行ける。ただし、黒檜山頂手前で大沼から登る道と駒ヶ岳への分岐がある。大沼の黒檜側登山口・黒檜間は1時間半ほど、黒檜から駒ヶ岳までと駒ヶ岳から大沼駒ヶ岳側登山口まではそれぞれ1時間弱である。
  • 鈴ヶ岳へのコース
    • 大沼の西にある白樺牧場の駐車場に登山口があり、鍬柄山を経ておよそ1時間で鈴ヶ岳山頂へ至る。山頂は行き止まりで同じ道を戻ることになる。
  • 鍋割山・荒山コース
  • 長七郎山・小地蔵コース

など

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交通

バス[ソースを編集]

  • 路線バス(関越交通
  • 路線バス(東武鉄道、廃線) – 東武の群馬撤退により廃止され、前橋発の3路線は関越交通に引き継がれ上記の行き先へ変更された。

連絡道路

カルデラ内への連絡道路

鉄道

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