硫黄島(いおうじま)は、薩南諸島北部に位置する島

硫黄島(いおうじま)は、薩南諸島北部に位置するである。郵便番号は890-0901。人口は125人、世帯数は62世帯(2020年5月1日現在)。薩摩硫黄島(さつまいおうじま)とも呼ばれる。大隅諸島に含まれるとする説と含まれないとする説とがある。

地名(行政区画)としての「硫黄島」の呼称は鹿児島県鹿児島郡三島村大字となっており、全島がこれに該当する。

火山島であり火山噴火予知連絡会によって火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山に選定されている。

鬼界ヶ島と推定される島の一つである。

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地理

東西5.5キロメートル、南北4.0キロメートル、周囲14.5キロメートル、面積11.65平方キロメートル、125人の島民が住んでいる。竹島黒島とあわせ、上三島鹿児島郡三島村)を構成する。

鬼界カルデラの北縁に形成された火山島であり、ランクAの活火山に指定されている。主峰の硫黄岳(後述)は標高703.7メートルで常時噴煙を上げており、亜硫酸ガスによってしばしば農作物に被害が発生する。また、港内は海底から鉄分を多量に含んだ温泉が湧出し、海水との反応で赤茶色に変色している。硫黄のために島の周辺海域が黄色に変色していることから「黄海ヶ島」と呼ばれ、これが「鬼界ヶ島」に書き換えられたとの説がある。

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歴史

古くは『平家物語』に語られる俊寛が流刑された地と伝承されている。また、『吾妻鏡正嘉2年(1258年)9月2日条に、2人の武士が硫黄島に流刑にされた記述があり、その内の1人は祖父も治承の頃(12世紀末)に硫黄島に流刑にされたと記録されていることから、平安時代末期からこの島が流刑地であったことが分かる。

島内には民宿5軒、商店2軒がある。

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交通

  • 鹿児島港北埠頭から定期船フェリー「みしま」が2日ないし3日おきに就航している。所要時間は4時間。鹿児島港三島村の竹島、硫黄島、黒島を結ぶ航路(「三島航路」)は、村民の足を確保し、その生活を維持するため、三島村が自ら船舶を建造し、船舶交通事業を経営している。
  • 村営の薩摩硫黄島飛行場があり、新日本航空鹿児島空港からセスナ機による週2往復の定期便(所要時間:60分前後、予約制、乗客定員は1機につき3名)を運航している。臨時のチャーター便も利用可能。かつては枕崎飛行場からのセスナチャーター便(20分)もあったが、枕崎飛行場が廃止されたため利用できない。
  • 島内にはタクシーバスはない。
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自然

東は太平洋、西は東シナ海に臨み、黒潮の影響を受ける三島村の気候は、極めて温暖な亜熱帯的海洋性気候である。一方、夏場は台風の進路に当たり、冬場は季節風の影響を強く受けるため、四季を通じて風害や潮害が大きい。雨量は月間平均で約370ミリメートル程度となっている。

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人口

1960年には604人の人口であったが、硫黄鉱山の閉山(1964年)にともない人口流出が起こり1970年には186人となった。その後の人口の軽微な減少が継続し、2005年には140人、2008年には62世帯121人となった。

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「穴の浜温泉」は海岸の至る所から温泉が湧いているそうで、干潮になると温泉が出ているスポットがあります。

硫黄岳

硫黄岳の概要

流紋岩質の円錐火山で現在も活発な噴気活動を継続(2005年現在、気象庁火山活動度レベル2)し、常時観測火山である。

頂上には直径450メートルの噴火口があるほか、南西側にも直径約200メートルの火口地形(キンツバ火口)、南東側にも古い火口地形跡と思われる高まり(古岳火口)が残っている。カルデラ形成前の噴出物としては長浜溶岩(流紋岩)や矢筈岳の玄武岩安山岩が知られているが、いずれも70万年以降の噴火によるものと考えられている。

鬼界カルデラを形成した大規模噴火は少なくとも2回あったことが知られ、その最後の噴火が6,300年前の鬼界アカホヤ火山灰で知られる破局噴火であり、その火砕流は海を渡って南九州を直撃し、当時の南九州の文明を壊滅させた。その後に流紋岩の硫黄岳と玄武岩安山岩の稲村岳が活動を開始し、稲村岳は3,000年前に噴火を停止したが、それまでに硫黄岳と稲村岳の火山灰層は交互に存在し、距離にして2キロメートルしか離れていない火山であるのに、噴出物に著しい差異が認められることは非常に興味深いとされている。

6合目には展望台が設置されている。

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所在地 日本
座標北緯30度47分35秒 東経130度18分19秒座標
面積11.65 km²
海岸線長14.5 km
最高標高703.7 m
最高峰硫黄岳
人口121 (2006年

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