阿蘇山(あそさん)は、日本の九州中央部、熊本県阿蘇地方に位置する火山 | 日本の歴史と自然の美を楽しむ

阿蘇山(あそさん)は、日本の九州中央部、熊本県阿蘇地方に位置する火山

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阿蘇山(あそさん)は、日本九州中央部、熊本県阿蘇地方に位置する火山カルデラを伴う大型の複成火山であり、活火山である。

阿蘇火山は、カルデラ中央火口丘で構成され、高岳中岳根子岳烏帽子岳杵島岳が阿蘇五岳と呼ばれている。

最高点は高岳標高1592m。カルデラは南北25km、東西18kmに及び(屈斜路湖に次いで日本では第2位)面積380km2と広大である。

2007年、日本の地質百選に「阿蘇」として選定された。2009年(平成21年)10月には、カルデラ内外の地域で、巨大噴火の歴史と生きた火口を体感できる「阿蘇ジオパーク」として日本ジオパーク世界ジオパークに認定されている。「日本百名山」の一座としても取り上げられている。

20140516阿蘇山広域.jpg

阿蘇山広域空撮画像

概要

阿蘇山は、世界でも有数の大型カルデラと雄大な外輪山を持ち、「火の国」熊本県のシンボル的な存在として親しまれている。火山活動が平穏な時期には火口に近づいて見学できるが、活動が活発化したり、有毒ガスが発生した場合は火口付近の立入りが規制される。

阿蘇山のカルデラ内部に出来た中央火口丘群のうち、その中核を成しほぼ東西に一列に並ぶ根子岳、高岳、中岳、杵島岳、烏帽子岳の五峰を阿蘇五岳(あそごがく)と呼ぶ。北側の阿蘇谷方面から阿蘇五岳を見た姿は、釈迦が寝ている姿=涅槃像に似ていると言われており、名物の雲海で五岳が雲間から浮かんでいる姿は特に好まれている。阿蘇五岳の中央に位置する噴火口のある山が中岳、最高峰が高岳、ギザギザの山が根子岳である。各山の山頂付近は九重連山雲仙岳と並ぶミヤマキリシマの一大群生地となっており、最盛期には南郷谷から烏帽子岳の斜面がピンクに染まる山肌を見ることが出来る。根子岳は地層調査によって他の山より古くからある山であることが分かり、カルデラ形成前からあったものであると推定されている。阿蘇山の南麓には名水として知られる白川水源がある。

阿蘇山は外輪山の内側を中心として阿蘇くじゅう国立公園に指定されており、温泉や観光・レジャースポットが点在する有数の観光エリアとなっている。夏になると多くのライダーがツーリングに訪れる。

噴火時の災害対策として、中岳火口周辺には退避壕が9つ建てられている。

外輪山の大観峰から見たカルデラと阿蘇五岳

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中央火口丘群

「阿蘇山」は、狭義にその中央火口丘群である根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳の5峰の総称を指すこともある。最高地点は高岳の1,592メートルで、「ひごくに(肥後国)」の語呂合わせで覚えられる。中岳の火口は現在も噴煙を上げ続け時々噴火する活火山で、火口西側まで道路(阿蘇山公園道路)が通じている。

中岳火口

中央火口丘拡大空撮

阿蘇カルデラ

阿蘇カルデラは、30万年前-9万年前に発生した4回の巨大カルデラ噴火により形成されたカルデラ地形である。その大きさは日本で2番目で、1位は北海道屈斜路カルデラである。また3位は鹿児島県の桜島の北にある姶良カルデラである。阿蘇山は火口湖も海もなく、カルデラの中に立って周囲の外輪山を見渡すことができる。カルデラを取り囲む外輪山も阿蘇火山に含まれ、東西約18キロメートル・南北約25キロメートルに及ぶ。カルデラを見下ろす大観峰などは、カルデラ噴火前の火山活動による溶岩とカルデラ噴火による火砕流堆積物溶結凝灰岩)で構成された山である。

カルデラ盆地は中央火口丘によって南北に二分され、北は阿蘇谷、南は南郷谷と呼ばれる。阿蘇谷は阿蘇市に、南郷谷は阿蘇郡高森町および南阿蘇村に属する。阿蘇谷には、熊本と大分を結ぶJR豊肥本線が通る。南郷谷には豊肥本線立野駅から分岐する第三セクター南阿蘇鉄道が走る。カルデラ内は湧き水が豊富で平坦な地形が開け、農業生産に適しており、古くから人が住み集落を形成していた。7世紀の中国の歴史書『隋書隋書倭国伝)』や『北史北史倭国伝)』にも「阿蘇山」の名が見え、火を噴き上げる山として知られていた。

火砕流台地の範囲

9万年前の巨大カルデラ噴火による噴出物は384 km3 DRE(見かけ体積600km3、ほぼ富士山の山体全部の大きさ)に達し、火砕流は九州の半分を覆ったと推定されている。特に厚く堆積した地域では火砕流台地となって残っている。この台地は九州中央部に広く分布し、緩やかに波打つ平原を形作っている。周辺自治体の熊本県高森町東南部、熊本県山都町北部一帯のほか、隣県の宮崎県五ヶ瀬町北部や、同県西臼杵郡高千穂町大分県竹田市などもその中に入る。

カルデラ壁

火山史

約600万年前から35万年前の活動が報告されている、しかしそのほとんどの活動は、約85万年前より新しい活動による。一方、過去1万年間に活動した火山と噴出物は、蛇ノ尾スコリア丘、赤水溶岩、杵島岳(約4000年前)と往生岳(約3600年前)、米塚(約3300年前)と中岳などである。

活動の様式から、カルデラ形成以前の先カルデラ火山活動期の先阿蘇火山群、カルデラ噴火を繰り返すカルデラ形成期、カルデラ噴火以降の中央火口丘群の活動が中心となった後カルデラ火山活動期と3つに分けられる。なお、爆発的噴火が特徴であり高野尾羽根溶岩等を見出す事が出来るが、溶岩流を流出させる活動は少ない。

中岳の第一火口

噴煙を上げる中岳(2015年9月)

観光

最近ではアジア方面の国からの観光客が増えている。以前は火口まで自家用車で乗り入れることは出来なかったが、最近駐車場が整備され火口まで徒歩1分というところまで自家用車で行くことが出来る。また、ロープウェーも整備されている。山麓には複数のキャンプ場もあり、草千里では乗馬も行われている。特に草千里(草千里ヶ浜)は風致景観が良く近代詩にも詠われており、国の名勝及び天然記念物に指定されている。阿蘇を撮影した写真は、撮影しやすい阿蘇谷から見たものが多いが、朝日の場合、逆光となるので、南郷谷から撮影する方が、白トビが無く絵は綺麗である。

阿蘇山ロープウェーと烏帽子岳

温泉

阿蘇山は巨大な火山ゆえに、その周辺はたくさんの温泉に恵まれている。阿蘇くじゅう国立公園に属し、カルデラ内には阿蘇内牧温泉阿蘇赤水温泉の温泉街があり、烏帽子岳周辺には垂玉温泉地獄温泉などの一軒宿がある。外輪山北の南小国町には、黒川温泉、小国町には、峐(はげ)の湯温泉などのたくさんの温泉が湧出しており、国民保養温泉地にも指定されている。

所在地 日本 熊本県
位置北緯32度53分3秒 東経131度6分14秒座標北緯32度53分3秒 東経131度6分14秒
最高峰高岳(1,592m
種類複成火山 (活火山ランクA)

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