桜島(さくらじま)は、鹿児島県の鹿児島湾にある周囲約55 km、面積約77km2の火山 | 日本の歴史と自然の美を楽しむ

桜島(さくらじま)は、日本の九州南部、鹿児島県の鹿児島湾(錦江湾)にある東西約12km、南北約10 km、周囲約55 km、面積約77km2の火山

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桜島(さくらじま)は、日本九州南部、鹿児島県鹿児島湾(錦江湾)にある東西約12km、南北約10 km、周囲約55 km、面積約77km2火山。かつてはであったが、1914年大正3年)の噴火により、鹿児島市の対岸の大隅半島陸続きになった。

桜島

概要

桜島火山は姶良カルデラの南縁付近に位置しており,このカルデラの2.9万年前の巨大噴火の3千年ほど後に誕生した。日本の火山の中では比較的新しい火山である。桜島火山は有史以来頻繁に繰り返してきた噴火の記録も多く、現在もなお活発な活動を続けている。海の中にそびえるその山容は特に異彩を放っており、鹿児島のシンボルの一つとされ[2]、観光地としても知られている。2007年に日本の地質百選に選定された。国際火山学及び地球内部化学協会が指定する防災十年火山の一つだった。

また、火山噴火予知連絡会によって火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山に選定されている。

行政区分

1889年明治22年)に町村制が施行され、行政区域は西桜島村東桜島村に分かれる。東桜島村1950年昭和25年)10月に鹿児島市に合併され、西桜島村は後に桜島町と改名するが、2004年平成16年)11月に同じく鹿児島市に合併され、現在に至る。現在、桜島は全域が鹿児島市に属し、桜島地区では7,329haの区域が霧島錦江湾国立公園に指定されている。

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地理

桜島の大部分を構成する御岳は南北に並ぶ北岳、中岳、南岳から成り、山腹に多くの側火山を配する。これらを総称して御岳(おんたけ)と呼ばれる。山裾が海まで伸びているため平地はほとんどないが、北西部と南西部の海岸沿いに比較的なだらかな斜面があり、農地として利用されている。

御岳

北岳(標高1,117 m)桜島の最高峰。山頂に直径約500 mの火口があり、が降るとができることもある。有史以来、山頂火口から噴火した記録はないが、北東斜面に安永大噴火の火口がある。

中岳(標高1,060 m)北岳から約900 m南に位置する。有史以来噴火の記録はないが、地質調査では1200年頃の活動で形成。南岳の寄生火山の一つである。

南岳(標高1,040 m)中岳から約500 m南に位置する。山頂に直径約700 mの火口があり、その内側に二つの小火口(A火口とB火口)を擁する。火口内にはかつて「白水」と呼ばれる池があった。この火口は1955年(昭和30年)以降活発な噴火活動を続けており、山頂火口から半径2 km以内は警戒区域に指定され、立ち入り禁止となっている。南側山腹に安永大噴火の火口、東側山腹には昭和噴火の火口がある。

寄生火山(側火山)

  • 湯之平(ゆのひら、標高373 m): 北岳の西側斜面に位置する溶岩ドーム。御岳の山頂付近を間近に眺めることのできる湯之平展望所がある。
  • 春田山(はるたやま、標高408 m): 湯之平の東側に隣接する溶岩ドーム。中腹に京都大学の火山観測施設(京都大学桜島火山観測所ハルタ山観測坑道)が設置されており、北岳の火道に向かって掘られた180 mのトンネルがある。
  • 権現山(ごんげんやま、標高350 m): 南岳の東側斜面に位置する溶岩ドーム。
  • 鍋山(なべやま、標高359 m): 南岳の東側斜面に位置する火口跡。南側に大正大噴火の火口(東火口)がある。
  • 引ノ平(ひきのだいら、標高565 m): 中岳の西側斜面に位置する溶岩ドーム。北東部に大正大噴火の火口(西火口)がある。かつて引ノ平展望所があった。
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河川

温暖湿潤な気候でありながら、火山噴出物からなる土壌のため保水性が低く、川はほとんどが涸れ川となっている。1970年代から活発化した火山活動によって多くの木々が枯死して山肌に木々が乏しい上に、御岳山頂付近に降り積もった火山灰は、まとまった降雨があると土石流を引き起こすために、桜島の河川では砂防事業が広範囲に実施されている。特に桜島西斜面にある野尻川は源流の引ノ平山頂付近に至るまで数多くの砂防ダムが設置されている。

火山活動史

桜島西部の横山にある城山(横山城跡)は古い時代に形成された台地であり、少なくとも約11万年前には陸地として存在していたと考えられているが、残りの大部分は姶良火砕噴火以後の後カルデラ火山活動によって形成された。

約3万年前、現在の姶良カルデラを形成した大隅降下軽石入戸火砕流姶良Tn火山灰の噴出した破局噴火(姶良火砕噴火)によって現在の鹿児島湾の形が出来上がった(右衛星写真の鹿児島湾奥部、桜島より上の部分に相当)。桜島はこのカルデラ噴火の後に火山活動を開始した後カルデラ火山である。約2.6万年前、姶良カルデラの南縁で火山活動が開始し、安山岩デイサイト質の溶岩を流出しながら成層火山を形成していった。この活動は2千年ほど続いたのち停止した(古期北岳火山)。1万年ほどの休止期間を置いて、約1.3万年前の桜島-薩摩テフラを噴出した噴火を皮切りに新規北岳火山が活動を開始した。以降プリニー式噴火を繰り返し、山体が更に成長していった。約4500年前から噴出源が南岳とその側火山(中岳や昭和火口)に移行し、ブルカノ式噴火による火山砂の堆積、溶岩流の形成の他、間欠的にプリニー式噴火が発生している。。

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観光

桜島を訪れる観光客は年間200万人とされる。火口から3.5kmにある「湯之平展望所」が自家用車で登れる火口に最も近い展望スポットである。かつては「湯之平展望所」から更に山頂方面に登った「引之平展望所」(火口から2kmの距離、標高563m)まで観光道路で登ることができた。しかし昭和35年に大きな噴石が飛来するようになり危険が増したために「引之平展望所」への車道が閉鎖され、現在は徒歩でのみ「引之平展望台」に行くことが出来る(火山警報にもよる)。「引之平展望所」から先は常時立ち入り禁止(南岳から半径2km)であるが引之平山頂には登山することは可能である。その他の観光スポットとしては溶岩原を望む「有村溶岩展望所」や「黒神ビュースポット」が知られる。また島内の野尻町には火山活動に関する資料を集めた「桜島国際火山砂防センター」が開設されている。

鹿児島湾を挟んで北東対岸の霧島市福山町には「惣陣が丘展望所」(標高483m)がある。冬季に夕日が桜島の稜線に沈む瞬間が、宝石にたとえて「ダイヤモンド桜島」と呼ばれている。

交通

桜島と鹿児島市街地との間は24時間運航の鹿児島市営桜島フェリーによって結ばれている。大隅半島側の垂水市霧島市との間には路線バスが運行されている。鹿児島市でありながら鹿児島市中心部とは海で隔てられているため、2000年頃に桜島大橋(仮称)が計画された。しかしながら、着工等の日取り等全く未定であり、頓挫している状態であったが、2010年に鹿児島県が「錦江湾(鹿児島湾)横断交通ネットワーク」についての基礎調査結果を発表し、「鹿児島 – 桜島」を中心に調査を進める予定である。

道路

国道224号垂水市との境界上にある桜島口から桜島の南側を通り、桜島港(路線としての終点は薩摩半島側の鹿児島市山下町)に至る国道。鹿児島県道26号桜島港黒神線桜島港から桜島の北側を通り、桜島口に至る鹿児島県道。桜島展望道路桜島の西斜面4合目、湯の平展望台(海抜373 m)と麓の桜島赤水町・桜島小池町とを結ぶ延長約10 kmの市道。南岳の険しい山肌を間近に眺めながら登っていく山岳道路で、錦江湾や鹿児島市街地も展望できる。路面に火山灰がうっすらと積層していることも多く、桜島の噴火警戒レベルによっては湯之平展望台周辺が立ち入り禁止となることがある。

路線バス

航路

  • 桜島フェリー – 鹿児島港と桜島港を結ぶフェリー。
  • しんじま丸 – 高免町の浦之前港と新島の新島港を結ぶ行政連絡船。
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