宗像大社(むなかたたいしゃ)は福岡県宗像市に在る神社 | 日本の歴史と自然の美を楽しむ

宗像大社(むなかたたいしゃ)は福岡県宗像市に在る神社

宗像大社(むなかたたいしゃ)は福岡県宗像市に在る神社式内社名神大社)、八神郡の一つ。旧社格官幣大社で、現在は神社本庁別表神社。日本各地に七千余ある宗像神社厳島神社、および宗像三女神を祀る神社の総本社であり、『日本書紀』では、一書に曰くとして「道主貴」と称される。玄界灘に浮かぶ沖ノ島を神域とし、沖ノ島で出土した古代祭祀の奉献品の多くは国宝に指定されている。裏伊勢とも称される。

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産の一つとして2017年平成29年)に世界文化遺産登録されている。

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宗像大社 社殿

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概要

宗像大社は、沖ノ島沖津宮筑前大島中津宮宗像市田島の辺津宮(総社)の三社の総称であるが、現在では「辺津宮」のみを指す場合も多い。辺津宮は宗像市田島に鎮座しており「田島さま」とも地元では呼ばれる。筑前大島には沖津宮遥拝所(瀛津宮)もある。地図上で辺津宮から11km離れた中津宮、さらに49km離れた沖津宮は全て直線上にある。記紀に由緒が記された日本最古の神社の一つであり、古代から大陸と半島の政治、経済、文化の海上路であった。古くから海上交通安全としての神威にちなみ、信仰されているが、現在では海上に限らず、道主貴の名のもとにあらゆる道、陸上・交通安全の神として信仰を集めている。そのため、福岡県やその周辺では宗像大社のステッカーを貼った自動車が多数見受けられるほか、新車を購入した際に祈願殿にて御祓いを受ける人も非常に多い。また、車に装着する交通安全のお守りは宗像大社が発祥である。

沖津宮のある海上交通の要所に位置する沖ノ島は、古来より島に立ち入り見聞きした事を口外してはならず「お不言さま(おいわずさま)」と呼ばれ、島全体が神体である。そのため現在でも女人禁制であり、男性であっても上陸前にはを行なわなければならない。これが男女差別だと言われることもあるが、これは島の神が女の神様(田心姫神)であり、女性が島に上陸すると嫉妬され祟りがあると言われている説があるが定かではない。昭和29年以来十数年に渡り沖ノ島の発掘調査が行われ、4世紀から9世紀までの古代祭祀遺構や装飾品などの大量の祭祀遺物(奉献品)、この他に縄文時代から弥生時代にかけての石器や土器などの遺物が発見された。このことから、沖ノ島は俗に「海の正倉院」と呼ばれており、有史以前の古代から海人族らの信仰の対象とされていたことが偲ばれる。現在は、台風などの緊急避難港に指定されている。なお、大社拝殿に掲げられる神勅の額は、伏見宮貞愛親王揮毫している。

エジプト考古学者吉村作治が提唱し、沖ノ島及び宗像地域の祭祀遺跡などを世界遺産にする運動が起こり、2009年に「沖津宮・中津宮・辺津宮」及び「沖津宮遥拝所と沖ノ島全体」を含めて、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群として暫定リストに追加掲載、2015年には推薦候補となり、2017年7月、ポーランドクラクフでのユネスコ世界遺産委員会で、正式に世界遺産に登録された。

祭神

3社にそれぞれ以下の神を祀り、宗像三女神(宗像大神)と総称する。

辺津宮拝殿(握舎建立以前の写真)

中津宮拝殿

沖津宮拝殿

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社殿

宗像大社辺津宮

  • 本殿(第一宮、イチキシマヒメを御祭神とする。宗像氏貞の建立で、中津宮の本殿を参考したといわれる。重文)
  • 拝殿(切妻屋根、宗像宮の額がかかる。小早川隆景の建立。重文)
  • 第二宮(沖津宮分社、タゴリヒメを御祭神とする。)
  • 第三宮(中津宮分社、タギツヒメを御祭神とする。)
  • 高宮祭場(邊津宮に於ける古代祭祀遺構、現在も春と秋の大祭他、庭上祭祀が行われている。)
  • 祈願殿(車の交通安全専用の巨大な社殿で社務所もあり、社殿前は駐車場も兼ねている。)
  • 儀式殿(結婚式など催事専用の殿舎。以前東京の靖国神社にあったものを移築。)
  • 清明殿(宗像大社の巫女らが舞などを披露する殿舎。)
  • 勅使館(天皇や皇族、その勅使らが奉幣に来社の際、滞在される殿舎。)
  • 神門(大正期に再建。)
  • 握舎(拝殿と神門を結ぶ参道上に新しく設けられた屋根、覆い。現在「神門」が拝殿正面になり、拝殿及び本殿ともに横からしか見えない。)
  • 祓舎(祓戸神を四方に祀る。)
  • 手水舎(柄杓がなく直接水を受ける。)
  • 大鳥居(麻生太吉の寄進。)
  • 末社(江戸時代初期の建立、神郡宗像にあった神社群を時の福岡藩主、黒田光之がまとめ寄進したもので、本殿の外周りに121社ほどある。)
  • 蛭子社
  • 松尾社
  • 宗像祖霊社
  • 宗像護国神社

宗像大社中津宮

  • 本殿(宗像氏貞の建立。屋根の千木は陰陽道の影響がみられる。昔の吉田神道では宗像神社を特別な神社とみていた影響とも言われる。現在の辺津宮本殿よりも歴史は古くモデルとされたとする説もある。)
  • 拝殿(切妻屋根、福岡藩主黒田氏の再建。)
  • 奥宮御嶽神社(中津宮に於ける古代祭祀遺構、多数の勾玉や鉄刀が出土。現在も祭事が行われている。)
  • 織女社、牽牛社(天の川を挟んで建てられた石の祠形式の社。中津宮は日本の七夕伝説発祥の地ともいう。)

宗像大社沖津宮

  • 社殿(三宮の社殿では一番小さく、屋根が巨岩にめり込むように建てられている。)
  • 禊場、沖津宮社務所など

沖津宮遙拝所

  • 遥拝殿 (彼方に御神体島の沖ノ島及び沖津宮を拝する銅板葺き破風付きの社殿。福岡藩主黒田氏の寄進。)
  • 鳥居、他

文化財

国宝

  • 福岡県宗像大社沖津宮祭祀遺跡出土品・伝福岡県宗像大社沖津宮祭祀遺跡出土品 一括

玄界灘に浮かぶ絶海の孤島・沖ノ島の20数箇所の祭祀遺跡から発掘された一括遺物。1954年から1971年に至る第1次〜第3次の発掘調査で出土したもので、時代的には古墳時代から平安時代4世紀10世紀)にわたる。中国・朝鮮半島製品を含む、各種の銅鏡、金銅(銅に金メッキ)製の馬具類のほか、土師器、三彩陶器、滑石製品、玉類、刀剣類などが出土品の主なものである。出土品中にはペルシャサーサーン朝製と見られるガラス椀の破片などもある。考古学、美術史、宗教史、古代史など、さまざまな分野の研究に資するところの多い、学術的にきわめて貴重な資料である。3次にわたる発掘調査の結果は『沖ノ島』『続沖ノ島』『宗像沖ノ島』という報告書の形で刊行されている。これら出土品は宗像大社の神宝館で公開されている。1962年に第1次・第2次発掘調査出土品が国宝に指定され、2003年には第3次発掘調査出土品が追加指定されている。約8万点に及ぶ一括遺物の国宝としては、数量の上で日本一である。

名物

  • 宗像大社せんべい
  • 幸福餅

交通

辺津宮

中津宮・沖津宮遥拝所

  • 神湊漁港(宗像市玄海町 東郷駅から西鉄バス宗像で20分)より大島港まで宗像市営渡船で15分、市営フェリーで25分、港よりタクシーまたは徒歩約30分の山道、時間帯によっては少ないが島内コミュニティバスが日に何本かある。

又、レンタサイクル(電動アシスト)500円/日を借りる手もある。

鹿児島本線赤間駅からバスを利用する方法もガイドブックで紹介されているが、赤間駅からは一日数本しか出ておらず、またその全てが東郷駅を経由するので、バスを使う場合は東郷駅を利用した方が良い。ちなみに両駅とも快速は停車する。特急は要確認。(2014年6月現在)

所在地福岡県宗像市田島2331(辺津宮)
福岡県宗像市大島1811(中津宮)
福岡県宗像市大島沖之島(沖津宮)
位置北緯33度49分51秒
東経130度30分51秒
座標
主祭神田心姫神(沖津宮)
湍津姫神(中津宮)
市杵島姫神(辺津宮)
神体御霊代
青玉(沖津宮)
紫玉(中津宮)
八咫鏡(邊津宮)
社格式内社(名神大)
官幣大社
別表神社
創建不詳(有史以前)
別名道主貴(みちぬしのむち)
例祭春季大祭 4月1日 – 4月3日
秋季大祭(田島放生会)10月1日 – 3日

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